カプコン
発表年:1984年
どんなゲーム?
- 撃ち込みと回避のシンプル縦スクロールシューティング
- 敵の攻撃とこちらの火力間の絶妙なバランス
- ロングラン稼働の名作
1942 カプコン名作シューティング
(旧レビュー原文)
縦スクロールシューティングの模範的な名作。派手さを押さえたパワーアップとピンチ時の無敵判定宙返りを使いこなして進みます。自機は米軍のP-38ライトニングで敵は日本軍(?)の戦闘機たちという設定でじゃんじゃん撃滅していきます?どこのゲーセンに行っても置いてあった人気ゲームで、当時はまさにスタンダード的な印象でした。
シンプルでバランスの良い定番シューティング
太平洋戦争っぽい雰囲気のレシプロ戦闘機縦スクロールシューティング。米軍の立場で日本軍と戦います。非常にわかりやすい作りのシューティングです。
ボタンは対空ショットと宙返り。宙返りは発動すると当たり判定が無くなり宙返りモーションに入ります。宙返りの始まりから終わりまでの間(約2秒程度?)左右移動ができます(前後は不可)。主な使い方は自機に敵の攻撃が当たりそうな場面で危機回避に使ったり、弾幕密度が濃いエリアからの脱出に使ったりしますが。使用回数は有限であり、無くなれば使えません。アイテム取得で回復。
敵の戦闘機は小型機単騎、小型機編隊、中型機、大型機、超大型機が登場します。編隊を全滅させるとアイテムが出ます。パワーアップ要素もあり、自機の発射弾が2連装から4連装になり当たり幅増しや、自機の左右に支援機が付く、宙返り使用1回分回復などです。またボーナススコアが入る風車の弥七も登場します。自機の左右に支援機が付くと自機の弾の発射に合わせて支援機も弾を出すので攻撃弾の当り判定の幅が増しますが、同時に自機と支援機の被弾判定も増します。また中型機に支援機をぶつけると支援機もろとも中型機を一撃で撃墜できます。普通にプレイしているとまず支援機は敵の攻撃に当ります。早めに中型機にぶつけるなどの有効活用推奨。低空から迫ってきて垂直上昇してくる中型機の真上に予め支援機を置いておくと当り判定が出た瞬間に中型機撃墜、落下していく様が見どころです。
非常にシンプルな縦スクロールシューティングで、どこのゲーセンでも置いてあり、割と長い期間で稼働してきた印象です。BGMは暗号のモールス信号のようなシンプルな音色。敵機の出現箇所を覚えなきゃいけない要所はありますが、基本的に反射神経一本勝負のようなストイックさがありました。
このゲームは太平洋戦争?っぽいのですが、敵も味方も戦闘機のみで艦船はいません(唯一自機が発進する時に母艦が出てくるのみ)。破壊できる地上物などもなく空中戦一択のゲームです。敵機の移動や弾の速度がほぼ一定なのでシンプルに敵機の撃破と被弾の回避に向き合えた気がします。
このゲームやると黙り込んで没頭!
当時は深く考えずに遊んでましたが、このゲームは米軍の立場で日本軍と戦う設定です。今から考えればこの設定ってどうなの?的な疑問も持ってもしまいますが、後年開発側は当初から海外での稼働を念頭に置いたので、外人ウケを考慮した…ような記事を何かで読んだ覚えがあります。
なるほどね~!
1942当時の戦闘機エンジン
上の画像は埼玉県所沢市にある所沢航空発祥記念館に展示されている川崎ハー40。三式戦闘機飛燕出力1175馬力エンジンで、飛燕はまさにこのゲーム1942世代の戦闘機です。川崎ハー40とある通り川崎は川崎航空機(現在の川崎重工)の設計・製造です。当時の同盟国だったドイツのダイムラー・ベンツ社製のエンジンをライセンス生産したものです(出典:wiki)。現代でも知ってる名前であるkawasakiやらベンツやらが登場してくるあたり、第二次世界大戦(太平洋戦争)は現代に繋がる近代の出来事であると感じます。ちなみにこの川崎ハー40の展示は上下が逆さだそうです。