【 昭和世代訃報 】アントニオ猪木 2022年10月1日 79歳  

雑記
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元プロレスラーであり元参議院議員のアントニオ猪木さんの訃報です。直近で噺家である三遊亭圓楽師匠の訃報があったばかりなのに、まさかのアントニオ猪木(以下敬称略)まで。昭和世代にとってアントニオ猪木は本当に格別の存在でした。

アントニオ猪木のプロレス団体である新日本プロレスは昭和当時はテレビ放送をしており、しかもゴールデンタイム枠だったかと覚えてます。タイガーマスクら人気レスラーも居たのでお茶の間の夕食時に家族でよく見ていました。アントニオ猪木の登場時のあのテーマ猪木ボンバイエ、当時新日本プロレスの実況をしていた古舘伊知郎の「あーっとここで弓引くような鉄拳制裁だー!」存分にタメてからの鉄拳制裁炸裂には子供ながら痺れさせていただきました。勝利の後の観客と一体となる「1、2、3、ダー!」の高揚感たるや。

プロレスブームだった当時は私は小学生から中学生になった頃でした。中学になるとそれまで違う小学校だった新しい友人ができますが、やけにプロレス好きな連中が多かったことを覚えています。遊んでいても普通に猪木やら長州らの名前が出てきます。

中学生になると子供だけで電車に乗ってお出掛けできるようになりますが、私の初めての電車お出掛けは友達と渋谷までの往復。目的はプロレスラーの生写真売ってる店で生写真を買うこと。とある雑居ビルの部屋に入って壁一面に貼ってある生写真の量に圧倒されました。しかしながら新日本プロレスものが少ないのか、購入したのはマスカラス、ドスカラスの写真でした…。

余談ですが、私の中学生・渋谷までお買い物シリーズにご多聞に漏れずアニメものがあり、グッズを買いにアニメイトに行ってました。場所はうろ覚えですが、当時は現在のヒカリエがある辺りに映画館がありその脇に小さめな感じのショップでした。買ったグッズが下敷きなのですが、ZZガンダムのキャラ達(ジュドー、ビーチャ、モンド、エルなどまだ初期の頃)が描かれたもの、マクロスの早瀬未沙が単独で描かれたもの、ダーティペアのセピア色の缶ペンケースも買ってました。

話を戻します。

当時は集英社の週刊少年ジャンプが大人気でした。連載の漫画はほぼ全て読んでおり、覚えてる主要なタイトルを挙げると

北斗の拳
シティハンター
ドラゴンボール(レッドリボン軍辺り)
魁!男塾(その前はボギー・ザ・グレート)
聖闘士星矢
ハイスクール奇面組
コブラ
ジョジョの奇妙な冒険(その前はバオー来訪者)
ゴッドサイダー(その前はメタルK)
きまぐれオレンジ☆ロード
シェイプアップ乱
ブラックエンジェルズ
ついでにトンチンカン
ウイングマン(その後に電影少女)
こち亀(略)(葛飾署爆破、勝鬨橋破壊の辺り)
よろしくメカドック

この少し後では
幽☆遊☆白書
BASTARD!! -暗黒の破壊神-
まじかる☆タルるーとくん

などなど今見たら奇跡のようなこの時代の連載陣の中にあって一際輝く作品が
キン肉マン
です。

有名な作品ですので内容など詳細は省きますが、このキン肉マンの中で何故かやたら猪木寛至と本名フルネームが登場したり、キン肉マンがアリキックを繰り出したりするなど、作者のゆでたまご両氏にとってもアントニオ猪木は別格扱いでした。ちなみに私のお気に入りの超人コンビはブラックホールとペンタゴンの四次元殺法コンビです。

おおよそのプロレスゲームに激似のキャラが登場。プロレスゲームには欠かせない絶対アイコン。このブログでも紹介しているセガ(サンリツ)のアッポーでもINOKEとして登場しています。
また少年サンデーに連載されていた「プロレススーパースター列伝」の解説(談)として登場。格闘技漫画でもプロレスもので猪木的なキャラが出ると俄然らしさが出ます。

アントニオ猪木が議員に転身したことも驚きでした。議員になってテレビに映っていた映像で覚えているものがあります。微妙にうろ覚えですが流れ的には、スーツ姿の猪木を支持者が囲む触れ合いの場的な場面、ある若者が猪木に「腹筋にパンチ入れていいですか?」と聞いて猪木快諾。思い切りパンチ入れてもビクともしない硬い腹筋に驚きつつ「お~すげ~!」と若者が猪木の顔を見たら、猪木は笑いながら若者にビンタして若者は画面から吹っ飛んでいく、という映像。これには笑わせてもらいました。ファンから特有の親しみを持たれる猪木らしい、ならではの場面でした。

私のアントニオ猪木に関する記憶をざっと書いてみました。断っておきますが私はそれほど熱狂的なプロレスファンではなく、友達の付き合い程度でしか馴染みはありません。それでもこれだけの記憶があることに驚きます。プロレスという範疇を超えてゲームや漫画などのメディアに頻繁に登場するまさにアイコン(象徴)のような存在。そしてゲームや漫画は私たち80年代世代にはど真ん中の熱中カテゴリーな訳です。アントニオ猪木はいちプロレス選手という枠では収まらない時代を築いた大スターであり、80年代世代の子供時代の記憶には必ずどこかで絡んでくるほど身近な存在でした。

アントニオ猪木の訃報を知ったその日の夜、晩御飯を食べ終わり自分の部屋に戻りました。何気なくSpotifyで猪木のテーマ「INOKE-BOM-BA-YE」を検索したらありました。聞きます。いつもの猪木のテーマ。いつ聞いてもアガリます。ふざけてた訳ではありませんが高揚感そのままに、猪木のテーマを鳴らしたままのスマホを持って居間に行きました。嫁と子供の前で拳を突き出しながら「猪木!ボンバイエ!猪木!ボンバイエ!」とテーマに合わせてコールしました。子供が面白がって真似して手を突き出して「猪木!ぼまえ!」とコールし、嫁は呆れて一瞥しただけでテレビを見ています。スマホから流れる曲がコールのパートが終わりメインメロディが一気に流れ出した時、私は涙が堪えきれませんでした。

アントニオ猪木さん
ありがとうございました
ご冥福をお祈りいたします。

迎麻1UPらっきー

迎麻1UPらっきー

レトロゲームの追憶、IT系、自身の近況、フィットネスについて書き綴ります。記事へのコメントなどはX(旧Twitter)まで。

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