コナミ
発表年:1985年
超時空ファイター グラディウス
ついに、その時が来た。この異状な体験は、夢や幻ではない。
異次元の世界が現実となり我々の前にその全貌を現す。
この中に宇宙があるのか、それとも自分が宇宙に迷い込んでしまったのか。常識を超えた新たなグラフィックの旋風が吹き荒れる。
―Are you ready?―
また1つ伝説が生まれようとしている。
亜時空星団バクテリアンから母なる星グラディウスを守るため、超時空戦闘機ビックバイパーが今、暗黒の空間に飛び立つ。バクテリアンの総攻撃は激しく、宇宙各所に配置してあるスペース・コロニーからエネルギー・カプセルを奪い取って進撃してくる。そのカプセルを取り戻し、パワーアップしながら敵を撃墜せよ。目指すは、敵要塞ゼロスだ。
どんなゲーム?
- 強制横スクロールシューティング
- (当時としては異例な)多彩なステージ構成
- 斬新なパワーアップ
- (当時としては画期的な)レバー+3ボタン操作
- 響く音源が奏でる美麗なBGM
- シューティング(及びゲーム全体)の次元を一段階引き上げた超名作
目次
グラディウス ゲームレビュー
原文(旧レビュー原文)
このゲームは…名作です。横スクロール地形シューティングですが、オプションの発想、レーザー兵器の爽快感、難易度、ハードなSF設定、神秘的なステージ、素晴らしいBGM等魅力を挙げたらきりがありません。みんなとりつかれたようにプレイして、うまいプレイヤーの後ろにはギャラリーが付く程の人気で自分もまたギャラリーしながらパターンを盗んでました(また先の面見たさにそのプレイヤーに連れてってもらうかのような)。
自分の腕では2周目の4面が限界でしたが、未だにあれば必ずプレイするゲームです。旧い友だちにでも会ったかのような喜びがあります。
このゲーム以降コナミはモアイのイメージを好んで使うようになります。
コナミ グラディウス 革命的横スクロールシューティング
旧レビューにも書きましたようにこのゲームは名作中の名作です。語りたいことは山のようにあります。そして山のように語りたいことを書き出したところ13000文字を超える記事になってしまったため記事を3分割とし、
- グラディウス-基礎システム編
- グラディウス-ステージ攻略編1(ステージ1~4)
- グラディウス-ステージ攻略編2(ステージ5~7)
の3本立てでレビュー致します。
グラディウス-基礎システム編
操作体系
- レバー:自機を8方向に移動
- ボタン1:パワーアップ パワーアップゲージで点灯している該当のパワーアップを行う※後述
- ボタン2:ショット 基本的に自機から水平に対空弾を射出する※後述
- ボタン3:ミサイル (パワーアップでミサイルを装備した際に)自機から空対地弾を射出する
パワーアップ解説
このゲームのパワーアップは画面下部にあるパワーアップゲージが司る。ゲージは左から
SPEED UP | MISSILE | DOUBLE | LASER | OPTION | ? |
と表示され、強力な装備ほどゲージレベルが上昇する。
機体・体色が赤い敵を破壊した際に出現するエネルギーカプセルを回収することでゲージの点灯が左から右に順に移動していく。ゲージが点灯している時にパワーアップボタンを押すと点灯が示している装備を得ることができる。
例えば SPEED UP を得たいときはエネルギーカプセルを1個、OPTION を得たいときはエネルギーカプセルを5個 回収してパワーアップゲージの点灯を移動させてパワーアップボタンを押す。
SPEED UP(スピードアップ)
自機の移動速度が1段階上昇する。5段階まで。速度を落とす(デグレード)ことはできない。
単に自機の速度が上がるのみならず、後述するオプションの追尾位置間隔にも影響する。
速度を上げ過ぎて制御できずに敵や地形に激突しやすくなる。1~2段階程度の速度域がお勧め。
MISSILE(ミサイル)
自機から斜め下に空対地ミサイルを一発射出する。ミサイルは一定の角度を保ちながら地表に接地した後、地表の地形に沿って前方へ向かっていく※1。敵に当たる、何にも当たらずに画面から掃ける、岩などの昇りの地形にぶつかる、などで消滅する。
ショットに耐久力のあるハッチを一撃で破壊できる。
※1この挙動で絶対押さえておきたいのは、地表を這うミサイルは降りる地形なら進めるが昇る地形は進めずに消滅する。岩、山、窪みのある地形はミサイルキラーともいうべきもので、ゲームを攻略する上でこの点の理解は完全に必須。重要。
DOUBLE(ダブル)
ショットを水平方向と斜め上方の二方向に同時に射出する。連射はできない。自機より上方の敵を掃射する。オプションを複数装備していると効果は高い。レーザーとの併用はできない。ステージによってはレーザーよりもこちらの方が適している場合もある。
LASER(レーザー)
あらゆるものを貫通する高出力のレーザーを射出する。
レーザーは射出して発生から消滅まで自機の飛行高度に追従する。サイドワインダーならぬ上下ワインダー?的にレーザーの弾道高度を自機の移動で操作することができる。つまりレーザーは常に自機の真っすぐ正面に射出される。
ショットボタン押しっぱなしで長いレーザーを、連打で小刻みレーザーを射出する。長押しレーザーは当たり判定が上方向に厚く、敵に接触していなくとも破壊できる時がある。小刻みレーザーは細かく射出できるが、どうも単発弾を複数当てる時のようなダメージにはなっていない(感がある)。当たり判定を細かく散らしたい用途には有効。管理人の場合、小刻みレーザーは雑魚敵を出現と同時に破壊したいような時に使うケースがある。基本的にはレーザーは長押し射出でOK。
グラディウスを象徴する印象的な装備。
OPTION(オプション)
自機の動きに追従するエネルギー体を生成する。このエネルギー体は4つまで装備可能で下記の特徴を持つ。
- 自機の武装を反映する
- 自機の移動した軌道に追従し、自機が静止すると自身も静止する
- 当たり判定を持たないので敵に破壊されない
- 自機のSPEED UPの段階で自機(及び他OPTION)との間隔が拡張していく
自機の武装を反映する
自機がミサイルやレーザーを装備したらOPTIONにも自動で装備が反映される。OPTIONの数だけ自機と同じ装備の攻撃起点となる。?(バリア)は装備反映されない。
自機の移動した軌道に追従し、自機が静止すると自身も静止する
自機の軌道・軌跡に追従するように動く。静止した場合は同社の縦スクロールシューティングゲーム「ツインビー(TWINBEE)」の分身やSEGA社のアクションゲーム「フリッキー」のひよこのように、自機の座標に収束はせずにその場で静止する。この挙動は極めて重要であり、攻撃起点を置いておきたい座標に自機を通過させて、OPTIONを牽引するように自機を操作するという発想が必要になる。この点も当時グラディウスが斬新だった一因。操作面で新しい概念がゲームに持ち込まれ、この概念が以後のゲームに多大な影響を与えることになる。
当たり判定を持たないので敵に破壊されない
文字通りOPTIONは当たり判定を持たないので敵の攻撃や地形に接触しても破壊されることはない。喪失機会は自機がミスで破壊された時のみ。
自機のSPEED UPの段階で自機(及び他OPTION)との間隔が拡張していく
OPTIONの移動速度は自機のSPEED UPの段階と同じ。SPEED UPによる影響がもうひとつあり、SPEED UPの段階が上がるほど自機及び他OPTION間の追従間隔が拡がる(伸びる)。自機とOPTIONで画面の上限から下限まで延伸でき、画面全域を攻撃範囲に入れることが可能。
OPTIONは出現と同時に破壊したい敵に対して前方に置いておいたり!
画面上限から下限まで拡げて画面全域を攻撃範囲にしたり!
ゲームの習熟度が上がると局面局面でOPTIONのフォーメーションを事前に組んでおくようなプレイになります!
?(バリア)
2つの攻撃吸収体のようなものを画面外から呼び出して自機の機首(鼻先)に定着させる。
他のパワーアップのように即時に機体に反映されるものではなく、画面右の上下からバリアが出現し自機の元へ飛来して機首に定着する。とまりどころが悪いと定着するタイミングを待つように機首付近を回転した後(何かが一致したら)定着する。
自機の鼻先を中心に機体の上側と腹側を前方からの攻撃から守る。機体の上下及び後ろには何の防御効果もなく、全方位を攻撃から守れるものではない。
敵弾や敵に接触する度に(接触主体の消滅と引き換えに)次第に小さくなりやがて消失する。
バリアは装備したら現存しているバリアを使い切るまで新しいバリアは装備できない(パワーアップゲージの?(バリア)が非点灯となる)。新しいバリアを得るには既装備のバリアを消滅させることができない地形などに接触させ続ける。バリアは急激に縮んでいきやがて消滅・パワーアップゲージの?(バリア)が点灯可能となる。
この意図的なバリア消失は重要な技術。
ステージボス ビッグコア
システムではないがこのゲームの全7ステージ中1~5ステージのボスとしてビッグコアという大型戦闘艇が待ち構える。ゲームを通じての基礎知識としてここで解説。
各ステージボス前の総攻撃から一定時間経過すると画面下からせり上がるように出現。画面右端に張り付いて自機のいる高さに合わせて上下に移動、一定間隔で4発のレーザーショットを同時に射出してくる。
ビッグコアの中心部に青いコアがあり、コアを守るように4枚の遮蔽板がある。ビッグコア撃破にはショットでこの4枚の遮蔽板を破壊した上で青いコアを破壊する。また出現から一定時間経過すると自爆する。
ビッグコアが画面下からせり上がるように出現するときは攻撃がない(せり上ってくるだけ)ので、装備しているバリアを意図的に消失させる絶好の機会。ビッグコアの出現が見えたら自機とビッグコアの鼻先をくっつけるようにしてバリアを消耗・消失させる。ステージの最後にこうしてバリアを使い切れば、次ステージ開始早々の雑魚編隊・パワーカプセル回収時に新しいバリアに張り替えることができる。必須。
基礎システム編 はここまで!
ステージ攻略編1(ステージ1~4) へ続きます!