グラディウス 横スクロールシューティングの大金字塔 【ステージ攻略編2(ステージ5~7)】

レトロゲーム
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コナミ
発表年:1985年

インストより抜粋:
超時空ファイター グラディウス
ついに、その時が来た。この異状な体験は、夢や幻ではない。
異次元の世界が現実となり我々の前にその全貌を現す。
この中に宇宙があるのか、それとも自分が宇宙に迷い込んでしまったのか。常識を超えた新たなグラフィックの旋風が吹き荒れる。
―Are you ready?―
また1つ伝説が生まれようとしている。
ストーリー
亜時空星団バクテリアンから母なる星グラディウスを守るため、超時空戦闘機ビックバイパーが今、暗黒の空間に飛び立つ。バクテリアンの総攻撃は激しく、宇宙各所に配置してあるスペース・コロニーからエネルギー・カプセルを奪い取って進撃してくる。そのカプセルを取り戻し、パワーアップしながら敵を撃墜せよ。目指すは、敵要塞ゼロスだ。

グラディウスには7つのステージがあり、そのステージひとつひとつがとても特徴的です。当時のシューティングゲームはステージが進んでもあまり変化はなく、ひたすらの宇宙空間や地上上空を飛んでいくようなものが主流でした。そういう状況であまりに変化するステージ構成は「1.9.8.5. 宇宙ガ、マルゴト、ヤッテクル」のキャッチコピーが実によく当てはまります。多彩なステージ構成という点も当時では前例がなく斬新だったのです。
そしてステージ毎に異なる澄んだ音源のBGMは雰囲気を盛り上げるのみならず、そのメロディは後世に語り継がれるレベルで素晴らしいものです。

ここではひとつひとつがとても特徴的なステージを個別に解説していきます。

グラディウス-ステージ攻略編2(ステージ5~7)

ステージ5 細胞

細胞

概略

無数の脳みそにしか見えない物体(細胞)がその触手から細かい胞子のような弾を出して攻撃してくるステージ。完全な宇宙空間で一切の地形は存在しない
細胞の触手は長く振り回すように動くが、自機を感知したら自機の方向に触手を固定して胞子弾を撃ち続ける。
長い触手の真ん中(肘?)が色違いになっており、そこを撃つと触手が破壊される。
細胞は触手を全て破壊されて本体だけになっても存在し続けて浮遊している。本体を撃つと少しづつ小さくなっていき、やがて破壊される。触手が破壊される前に本体を破壊されると触手諸とも消滅する。ボス前総攻撃で細胞が3〜4体出現し、一定時間後にボスのビッグコアが登場。撃破でステージクリア。

シューティングゲームの破壊対象に不気味な有機物が登場した初めてのゲームではないでしょうか。これまでのシューティングゲームで登場してきた敵とは完全に一線を画しています。不気味としか言いようのない有機体の塊に無数の触手のうねる様のこのインパクト。ゲームというカテゴリーが映し出す新機軸の映像・造形です。ここら辺の映像・造形コンセプトはアイレムの名作シューティングR・TYPEへ繋がります。

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なんでコナミではなくアイレムなん?


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この時代のアイレムに居たんだよ、この手の表現を得意とするまさに鬼才が!

ポイント

ノーミスでステージクリアすること。このステージではエネルギーカプセルが一切出てこない。ミスすると大変にしんどいことになるので注意。細胞本体へのダメージ効率はレーザーではいまいち良くないのでダブル砲装備でも可(通常ショットが一番効率いい)。

ビッグコアが出現した時点で細胞が残っている場合、細胞は触手を失い本体だけになって画面左に掃けていく。当たり判定があるので注意

BGM

曲名:Mazed Music
高い音程から低い音程へ段階的に流れる、浮遊感のあるステージの雰囲気そのままの曲。

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すいません、これだけです!

ステージ6 特殊細胞

概略

巨大な青い身体の生物の体内へと進んでいくステージ。地形に相当する破壊不能の外壁?とショットで切り崩すことができる内壁がある。内壁の中にアメーバーのような敵が格納されている地点が要所にあり、自機に向かって接近してくる。アメーバーは自機を感知し接近する時は内壁を通過することができ、破壊?しない限り自機を追い続ける(生物の免疫システム?)。赤いアメーバーは撃破するとエネルギーカプセルになる(エネルギーカプセル保持の赤い敵相当)。
ステージラストの総攻撃は前方を塞ぐように待ち構えた巨大生物の頭?と上下に生えた枝状の管から一斉攻撃を受ける。3方向から球状の弾を無数に放出してくる攻撃。頭?に一定ダメージを与えるか一定時間を耐えると撃破。このステージではビッグコアは登場しない。

ポイント

アメーバ

内壁内のアメーバーのような敵には青いエネルギーカプセルによる殲滅効果がない(有機体には効かない?)。

スペシャルハッチ

このステージのハッチがこのステージだけのスペシャルデザイン。巨大生物の体内で異物反応を抑えて排除の対象から免れる処置を施されている?

ステージラストの総攻撃では射出される球状の弾は破壊できるのでダブル砲装備でスコア稼ぎが可能。自機の位置取りが重要で、敵の頭部?下の射出管の高さに自機を合わせ、頭部上の管からの攻撃角度にダブル砲が当たる位置を中心にOPTIONを配置。自機を動かすことなく弾を軒並み撃破でき、ボス自爆までの間にスコア稼ぎができる。

BGM

曲名:Mechanical Globule
ゲームの佳境から後半へと突き進むような印象。曲の後半から最初に戻るまとめの処理で若干苦しんだのではないかと勝手に推測。
BGMではないが、内壁をショットで切り崩す破壊音が異質。モールス信号音を高音で鳴らすような、耳鳴りのような効果音。生体内の異音という発想?

ステージ7 要塞

概略

グリーンの内壁に覆われた要塞内部を進むステージ。要塞内部は通路のようになっており床と天井が地形となり自機の移動範囲を制限する。自機を挟む床と天井から移動砲台が前後から次々と出現して鬼のように弾を射出してくる中、前方の要塞内部からくる空中機を迎撃する。

ステージ後半(ボス前)で背後上下からゲージ(カゴ?)が出現して画面をいくつかの電磁壁で仕切り自機の移動範囲をかなり制限する。ハマってしまうと極少の移動範囲で上下からの集中砲火を凌がなければならない。
ゲージを抜けるとすぐにボトルの口のように通路が狭い箇所がありメカ触手が警護している。狭い箇所には遮断壁(シャッター)が仕込まれており自機の接近を感知して通過を遮断してくる。

遮断壁が閉まりきる前に通過するとついに目指していた敵の、文字通り頭脳が眼前に出現する。巨大な脳と要塞を繋ぐ6本のケーブルの根本を破壊するか、一定時間放置すると撃破。要塞の全体像が映り要塞自体も撃破されたことが確認された後、難易度が上昇してステージ1が開始される(ループ)。

最終目標

ついに来た最終ステージ。グラディウスはスクランブルの続編との設定ですがこのステージが一番スクランブル(の最終面)を彷彿とさせます。幸いなことに?地形と強制スクロールはスクランブル最終面ほどの敵ではありません。

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スクランブル最終面は地形と強制スクロールが織りなす自機の位置取りスペクタクル!

しかし不幸なことに苛烈としか言いようのない集中砲火がプレイヤーを襲います。敵に一機でも攻撃の機会を与えたら容赦のない弾数で狙われます。従って一機の敵にも攻撃の機会を与えないことがリスク無く進行できる有効な手段となります。具体的には敵機を出現と同時に破壊です。攻撃は最大の防御を実践するのです。グラディウスでよく言われる画面制圧・支配はこのことを指します。敵機を出現と同時に破壊する手段は後述するSPEED UPを3つ以上装備してのOPTION間隔拡張が有効です。

要塞
苛烈としか言いようのない集中砲火がこちら

ポイント

空中ではステージ2の総攻撃でテレポートで大量出現する難敵ザブが自機のすぐ前に現れる箇所がある。

ステージ床部は昇段差や穴が無数に存在してミサイルの流れを断ち切る構造。ミサイルの流れが止まる箇所が見えたら前方移動、当該箇所を通過してミサイルを流し込んでおく。

ゲージ

背後から出現するゲージは電磁壁に囲まれる前にゲージと床、または天井の隙間に入り込んで左右の移動だけで敵の攻撃を凌ぐ。前方から来る移動砲台はショットで破壊、背後からの移動砲台は弾を斜め上に射出するだけで水平射出はしてこない。また移動砲台は弾を撃つ時は立ち止まる性能で、かつ弾を撃つ間隔が短いので頻繁に立ち止まるがじりじりと自機との距離を詰めてくる。自機は後方からの移動砲台との接触を避けてじりじり前方へと移動をせざるを得ない。一定時間経過するとゲージは画面後ろに掃けていき、同時に移動砲台も掃けていく。

ゲージ後の遮断壁(シャッター)前の2つのメカ触手は触手真ん中の色違い箇所を撃つと破壊できる。無理に2つ破壊する必要はない。遮断壁(シャッター)通過を最優先する。

レーザー砲装備の場合このステージに限りSPEED UPを3つ以上装備してのOPTION間隔拡張は有効(最終ステージクリアでループ・初期化するため)。画面左端でOPTION×4を画面上から下に向かい下限でレの字に移動してOPTIONを引いて(逆でも可)レーザーを打ち続ければ通路内が全てレーザーの攻撃範囲に入り、かつ後方から出現する移動砲台にはぶつからない。通路の地形が変わる時や弾を撃たれて自機位置をずらす時、見えている地形の形に合わせて攻撃のフォーメーションを考えてOPTIONを牽引するイメージで自機を操作。

ミスをして最弱からの立て直しはSPEED UP×1とミサイルを装備。床部または天井どちらかに貼り付き前後から来る移動砲台を捌きながら弾を避けつつ画面スクロール(ステージ進行度)を稼ぐ。

BGM

曲名:Final Attack
攻める側も守る側も全力を出し合ういざ堂々の決戦、という気分が盛り上がる不思議な印象のBGMです。他のゲームの最終ステージでありがちなおどろおどろしい不気味なムードや、焦燥感を煽るムード、頑張れ感を煽るムードなど一切なく、とても透明感があり何故か前向きになれるような曲調です。ミスをして立て直しをしなければならない場面でもこのBGMだから頑張れたこともあります。

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管理人的にステージ4の次に好きなBGMです。

BGM番外編

曲名:Morning Music
グラディウスの基盤の電源を入れて基盤の初期化・データロード完了時にモーニング・ミュージックという曲が流れます。この曲はグラディウスの楽曲という訳ではなく、グラディウスが動作するゲーム基盤バブルシステムの起動の際に流れるものです。まさにゲームセンター開店と同時に入店しない限り聞くことはない曲です。私は何度か聞いております。何故なら当時学生だった私には開校記念日で学校休みという特権が年に一度あったからです。その日はゲーセンの前で開店待ちして開店と同時に入店してました。モーニング・ミュージック…とても良い曲です。ごく限られた条件下でしか聞けないのは実にもったいない。
この曲には争いや戦いはなく、ただただ新しく始まる朝をつつがなく迎え入れる新鮮な気持ちになれる…と感じます。朝に目覚め、毎朝のルーティンをいつも通りにこなし、今日も一日身の丈の範囲でやることやろう、という気持ちになります。決してもっと頑張ろう、君ならできる!とかの押し付けがましさは一切ない、届きたての朝の光と一日の始まりを思い描ける健やかな曲

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私が曲を軸に語れるゲームはグラディウスだけです。


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次点がRISING/EIGHTINGの蒼穹愚連隊!


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TAITOのGダライアスも好き!

2周目以降

最終ステージをクリアしたら難易度が上がりステージ1にループ、装備も最初期からのスタートとなります。敵に弾を撃たれる頻度や数が増え、敵を破壊した際には撃ち返し弾と呼ばれる反撃が加わります。この撃ち返し弾があるおかげで1周目とは違った攻略が必要となります。

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ビッグコアも遮蔽版を一枚破壊する度に撃ち返し弾を撃ってきます!


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撃ち返し弾マジ面倒くさい!

ここでは詳細は省きますが、グラディウスでは何週もループしてスコアを伸ばすプレイヤー達が存在しました。熾烈な攻撃をものともせずにミスをしても立て直しが可能なパターンが確立されると、どこで故意にミスをすればスコアが伸ばせるか?という発想になるそうです。そしてスコアのひとつの到達点が1,000万点、ということです。

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開発側もまさかそこまでやり込まれることは想定していなかったそうです!


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この話しに興味があれば検索!

グラディウス まとめ

改めて繰り返しますがこのゲームの出現には一人のゲームファンとして当時凄まじいまでの衝撃を受けました。画面を織りなす美麗なグラフィック、モアイやストーンヘンジを組み込んだミステリー要素、有機的な敵をレーザーで焼き払う新感覚、自機と同じ装備で追従する動きのオプションの発想などなど…ゲーム業界の革命が起きました。決して大袈裟な表現ではなくゲーム世界水準の上昇を肌で体験しました。これまでのシューティングとは完全に一線を画すその存在感。競合他社はゲームの品質基準を否応無く上げざるを得ない必要性に迫られた、或いはこのゲームを超えるものを創ろうと触発されたものもあったことでしょう。

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洋楽ロックシーンで例えればThe Beatlesの歴史的名盤Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band 級の衝撃!


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今プレイしても色褪せない輝き!


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日本政府はコードと基盤を永久保存保護すべき!

この記事を書いていても当時を鮮明に思い出します。上手いプレイヤーの後ろでまだ見ぬステージを垣間見る中学生だった私の興味好奇心

ステージ1で火山噴火をレーザーで封じ込め、
ステージ2の静けさと進路を切り開くレーザーの威力に酔い、
ステージ3のモアイの回廊とイオン砲の切り抜け方を学び、
ステージ4の激烈な弾幕に絶望し、
ステージ5の触手と脳筋の不気味さと裏腹の単調さを感じ、
ステージ6の青い体内を引っ掻き回すレーザーと完全安全地帯でスコアを稼ぎ、
ステージ7の狭い通路とゲージとメカ触手、要塞と複数のケーブルで接続されている巨大な頭脳と対峙する。

だいたい上手いプレイヤーの動きや対処を見させてもらって情報を得ていました。そのためだけにゲーセンに行ってグラディウスをプレイする人を待ってみたり。まるでつい先日の出来事のような鮮明な記憶。照明を落としてタバコの煙がうっすら漂う店内で、薄暗い多種様々なゲームが出す音が入り混じり、テーブル筐体に座る人々は一様に画面に視線を落としゲームに熱中する光景。若かった頃の私が居た場所。その場所でこのゲームは確かに私を熱狂させてくれました

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グラディウス、超名作です!

参考URL:
https://www.konamistyle.jp/products/detail.php?product_id=70339

迎麻1UPらっきー

迎麻1UPらっきー

レトロゲームの追憶、IT系、自身の近況、フィットネスについて書き綴ります。記事へのコメントなどはX(旧Twitter)まで。

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