健康診断で今回初めて引っかかってしまいました。
「十二指腸球後部以下粘膜下腫瘍疑い」 判定D2 要精密検査
ここまで真っ向から不安を煽る文言をぶつけられたとなるとこちらも応えざるを得ません。
初めてだがやるしかない!
いざ胃カメラ!
就職氷河期第一弾である同期の皆様は胃カメラの経験のひとつやふたつはおありなのでしょうか?
管理人である私迎麻@53歳、これまで胃カメラはやったことがありません。
と言うか、むしろやらずに済むならそうしたい…できることならやりたくない…。
そんな一心でこれまで生きてきました。
しかしながら運命は冒頭の通り。
やらずばなるまい胃カメラを!
飲まずばなるまい胃カメラを!
やってやるよ胃カメラを!
この記事は胃カメラ検査を経験したことがない方に向けて
・どんなことが起こるのか?
・実際にやったらどうだった?
を管理人の体験を通してお伝えするものになります。
目次
胃カメラ検査 流れと体験レポ―ト
胃カメラ検査申請・事前設定
粛々と精密検査の申し込み。
ここで胃カメラを挿入する入口?に口からと鼻からが選択できる。
口からだと胃カメラのコード類が舌の根本に接触して嗚咽がひどいとのこと。
そんなん聞いたら鼻から挿入の一択。
胃カメラのコードの太さを聞いたらタバコよりも少し太いとのこと。
これらの事前設定を終えて淡々と検査当日へ。
胃カメラ検査当日
事前準備 点鼻薬麻酔など
血圧を測った上で待合室で名前が呼ばれるのを待つ。
呼ばれる。
別室のリクライニングルームに案内される。
胃カメラ本番に向けての事前準備が必要らしい。
まずは鼻の腫れを取り通りを良くする薬、とやらを
割といきなり鼻の穴に突っ込まれて注入される。
なるほどそのためのリクライニングシートなのか、顔を上に向けて薬が喉奥へと流れるのを助ける。
しばらくした後「歯医者の麻酔は大丈夫ですか?」と聞かれて麻酔薬を鼻から注入。
苦い味の後、徐々に効いてくる麻酔効果。
鼻から喉にかけて感覚が鈍るのを感じる。
さらにしばらくした後で今度は紙コップ内の液体薬を飲む。
胃の中の泡を消す薬らしい。
その日初めての水分摂取。

検査当日は朝から飲まず食わずなのです!
胃カメラ検査本番 鼻から喉へ管が通る際の反応
ここまできてようやく診察室の前で待機するよう促される。
結構な時間待機。
その間にも鼻と喉の麻酔がさらに効いてくる。
若干頭もボーっとする。
ついにその時が訪れる。
診察室からお声がかかる。
中に入り患者間違い防止のための氏名生年月日確認。
口を開けてください、と看護師さん。
喉奥に向けて最後の麻酔を噴射。
これは即効性あり。
ベッドに横たわる。
身体を横に向けて枕に頬をつける。
胃カメラの鼻から挿入、左右どちらがいいですか?との2択。
左を選択。
割と躊躇なく左から胃カメラを突っ込まれる。
ところが左の鼻の奥がなにやらつっかえる。
問答無用で右の鼻の穴に胃カメラを突っ込まれ
「あー、こちらの方が通りやすいですね」と先生のコメント。
鼻の右奥の喉の上部にやや強めの物理的接触を感じる。
胃カメラはその一点を起点として急角度で喉へと伸びる。
管が喉の狭い個所を通過する。
ぎゅっと押し通るイメージ。
そこで「ウェ~」と餌付くも胃カメラの管は微動だにせずその場に居続ける。
餌付いたものの思ったよりも反応は強くないようで、力を抜けば反応は収まることが分かった。
麻酔の効果は大きい。
ちなみに出てくる唾液は飲み込んではいけない。
枕の上のタオルに垂れ流すしかない。
胃カメラ検査 佳境からいきなり終焉
胸の中心付近まで管が来ていることを感じる。
胃カメラが胃に到達したっぽい。
鼻から胃カメラを入れてここまで1~2分程度。
それでも時間が長く感じる。
喉から胃まで一本の管が通しで入り込んでいる実感が確かにある。
ここで横たえた身体の姿勢をわずかに変えるよう指示が。
問題の場所、十二指腸球後部は胃袋のさらに奥だからか。
異物感が今回で一番深い場所に到達した感触。
目的の部位を目視できたのか、問題はなさそうとの先生の声かけ。
身体を横たえ目を瞑りひたすら苦痛に耐えていた身に聞こえたまさに光明の声。
一番聞きたかった言葉
問題なし
心配はしてたんだ、本当に癌なんじゃないかと。
まさに一安心。
ほっと安堵しているといつの間にやら胃カメラがするすると引き上げられ
あっという間に鼻から回収される。
と言うより回収されていた。
看護師さんからティッシュの塊を渡されて
「溜まってる唾液を全部出してください」と指示に従う。
胃カメラ検査 モニターで見る自分の胃の中
診察台から起きて問診机?に移動して先生から所感を聞く。
モニターに映るのは自分の胃やら食堂やらの画像。
こう言っちゃなんだが自分の食道や胃を鮮明な画像で見るのは非常に興味深い。
どうやら綺麗な胃壁らしい。
健康診断で引っかかった問題の箇所は
・水が溜まる嚢胞のようなもので腫瘍ではない
・治療が必要なものではない
とのこと。
「これはこの先の健康診断でも引っかかり続けるもの?」
と確認する。
先生の返答は
- (バリウムでの撮影なら)その可能性はある
- 今後の健康診断はバリウム検査ではなく胃カメラをベースにするのも手
- 引っかかっても精密検査して問題なしだったと言えばいい
とのこと。
50代の胃カメラ検査 まとめ
検査が終わって1時間は飲み食いできないとのこと。
なにげにショック。
なにぶん胃カメラに備えて飲まず食わずで検査に臨んだので腹が空いてかなわない。
検査終了したら即なにか食べようと考えていたのでこれは少し残念。
検査終了後もしばらくの間、右の鼻の奥、喉の上部分がやや痛い。
胃カメラの管が物理的に接触している時間が一番長かったであろう箇所。
初めての胃カメラ検査、終わってみれば割とあっという間に終わったな、という感想と、検査終了後もやや痛い喉の奥という実感。
クリニックからの帰り道は胃カメラ検査が終了した解放感と、
なにより癌の疑いを払拭することができた安堵感に満たされて、
実に晴れ晴れとした気分で帰路につきました。

今回は無事問題なしで済んでよかったね!

やめろ…!50代はいろいろ多感なんだよ!