目次
ハングオン 未体験の操作感 「跨(またが)る」操作インターフェース
セガ
(現セガサミーホールディングス)
発表年:1985年
どんなゲーム?
- ライダーを後ろから追う視点のバイクレースゲーム
- 実物大(より少し小さい)バイク型筐体
- 実際に跨って操作
セガ ハングオン 旧レビュー原文
セガの体感ゲーム第1弾として登場。プレイヤーは実際のバイクを模したレプリカにまたがりアクセル、ブレーキと重心移動でコースを走ります。自分はバイクはおろかレースゲームそのものを苦手としていたので何回もプレイしてませんが、メーカーの新しいものを創ろうという心意気は妙に感じました。すいません、これだけです。
ハングオン ゲームレビュー
稼働当時はかなり目を引いた大型筐体のバイクゲームです。もの珍しく眺めてましたがなかなかプレイする人を見なかったかもしれません。このゲームはセガ系列のゲーセンでよく見ました。流石に大型筐体で価格も高そうだなと見た目で分かりました。
それにしても私はこのゲームには全く興味が持てませんでした。ゲーム自体への興味はあれどバイクには興味が持てない自分。そう、バイクには昔も今現在に至るまでまるで興味が持てないのです。バイクのゲームはアイレムのジッピーレースやファミコンのマッハライダーなどは好んでやってました。しかしハングオンはまるで興味なし。バイクの実機に興味がないからゲームそのものにリーチしなかったのでしょう。加えて私は一連のカーレースゲームなどが苦手というか寧ろ嫌いです。ここまでやらない理由が揃うなら…やらないでしょう。こればっかりは個人の好みです。
レースものとバイクは苦手なんです!
BGMが最高にカッコ良かったぞ!
補足
車で高速道路のサービスエリアなどでオフ会と思しきバイク集団を休日に見かけます。自慢のバイクと同好の士たちで盛り上がっています。見た感じで50〜60才台。私より上の世代の方々が普通に多いです。ハングオンを筐体に乗ってプレイしていたのはこの辺の層なのかなと勝手に推察しています。
スペースハリアー 自在に空間を駆け抜ける爽快感!浮揚感を体感する大型筐体ゲーム
セガ
(現セガサミーホールディングス)
発表年:1985年
どんなゲーム?
- プレイヤーを後ろから追う視点の3Dシューティング
- 空中浮揚できるプレイヤーの動きに合わせて座席が動く大型筐体
- 圧倒的疾走感
- 存在感のある機動戦力群
セガ スペースハリアー 旧レビュー原文
セガ体感ゲーム第2弾は空中浮揚のできる超能力者を操作して3次元空間で敵を倒していく内容のものです。今でこそ何てことない様に思えますが、当時は『ついにここまでできるようになったのか!』と感動しながらプレイしたものです。迫りくる敵というのがここまでの臨場感を以て表現されたゲームは(自分的に)初めてで、のりのいいBGMにのってゲーセンにある限りプレイしてました。このゲームに関してはパターンを作成するもくそもなく敵弾をいかに効率よく避けて、かつダメージ効率も稼ぐといった動きのパターンを作るに留まり、だんだんと敵弾の速度があがってきて、おまけに敵キャラがこちらまで迫ってきて当たり判定を伴うようになってくると移動できる範囲が狭まりやられゆくというやられパターンがすっかり定着してしまうようになります。当時の自分では攻略しきれずに終わったゲームだけに、今の知識と経験でもう一度プレイしたいゲームのひとつです。
スペースハリアー ゲームレビュー
このゲームを今のビデオゲーム技術で作るとするなら、ポリゴンによる3D表現で簡単に作れると思います。当時は拡大スプライト技術やらで表現していたようです。迫力の空中戦画面描写に当時ハマりました。
常に正面へのみ、一定の速度で進むシンプルさがかえって良かったと思います。進行方向・スクロール速度固定で限られた範囲で敵の弾を避けつつ、こちらの弾を当てる軌道探しが楽しいものでした。
敵の種類も幅広いラインナップ。昆虫、浮遊岩石、多面体、展開する球体、戦闘機からドラゴン、ドムまで…
ドム…だと?
ガン○ムのドムそのものではありませんが、見た目がそのままドム。バズーカを携えてホバー移動で斜めにこちらに近づき、バズーカ砲を撃ち込んでくる高機動人型兵器。僚機の後ろからジャンプしてバズーカを撃ってくるフォーメーションがあったりと哀・戦士は感涙必至。
俺を踏み台に!?
DOM…オリジナルとの一番の違いはモノアイではなく三眼のスコープ顔。オリジナルもいいのですが、これはこれでカッコいいのです。
このキャラは後で大人の事情で名前が変わったりもしますが、私がこのゲームをやりこんでたのはこのキャラの魅力も大いにありました。偽物?とはいえあのドム(の連隊)と生身で撃ち合うって状況が最高に素敵です。
バル○リーのような戦闘機もそうですが、このゲームの機械兵器群の弾はかなりの速度で撃ち込まれてきます。特に後半のステージでは多数の弾数を射込まれ続け、1秒として同じ場所には留まれない苛烈さがあります。
ボーナスステージでは白いドラゴンに乗って地上の木々を薙ぎ倒していきます。この白いドラゴンもネバーエンディングストーリーの登場キャラクターのファルコンのようで、ちょっとした映画の一場面気分。
結構な自然破壊では?
という訳でいろいろ振り返ってみました。そこで気がついたのはこのゲーム、割と借り物キャラ多かったんだな、と。いえ別に責めてる訳ではなくむしろ楽しんでました。
ガチガチにゲームを攻略しようとは当時は思ってはいませんでしたが、それでもゲームセンターに行く度に必ず一度はプレイしてました。このゲームの好きな点は、スキッとよく晴れた空と地平まで見通せる広大な平原。とても空気が澄んでいそうな爽快な空間を、かなりな速度で真っ直ぐに前に進んでいくその空間疾走感です。
筐体に座り、100円玉を入れて、ゲームが開始されるや否や、爽快空間をトップスピードで走り出す映像、併せて走りだすシンセサイザー感満点のBGM、レバー(操縦バー?)に連動して動く筐体シート、…この瞬間がいつも最高に好きでした。おそらく私は現実でもこういう空間疾走感は好きなんだと思います。なかなか現実では実現できないことが疑似体験できるってとても素晴らしい事だと思います。プレイヤーを現実からひとっ飛びで擬似体験ゾーンへ連れ出す。まさにゲームが実現できる本分のひとつであると思います。
ゲームにはまだまだ伸び代があります!
奮い立てメーカー!