セガ
(開発:サンリツ)
発表年:1984年
どんなゲーム?
- 3分間3本勝負のプロレスゲーム 2本先取で勝利
- よくディフォルメされた有名昭和レスラー風キャラの面々でプロレス
- レスラーさながらにフィニッシュ・ホールド(近年ではフェイバリット?)
目次
アッポー ゲームレビュー
原文(旧レビュー原文)
プロレス好きだった友人に誘われてやり始めたゲームではまったゲームのひとつです。
プロレスゲームですが、自キャラは表記名は微妙に異なってましたが明らかにそれとわかるイ◯キ、バ◯、ブッチャ◯、ウマ◯スケ、タイガー◯スク、◯ーガン、ハンセ◯、アンド◯の中から選べます。
技がいちいち凝っていてロープに相手を振れたりもできます。
各キャラ共通の技だけでも結構ありますが、特有の必殺技もあり(例・延髄切り、アックスボンバー、地獄突き)決めれば気分はプロレスラー。
場外乱闘もあり歓声も付きます。ここまでくれば当時自分もプロレス好きだったこともあり(またテクノスジャパン社のものに不満も持っていたので)見事なまでにハマりました。
完全にパターンを作成した上でフィニッシュはそのキャラ特有の必殺技で締めくくるという王道パターンで何キャラかでカウンターストップを出しました(だいたい3時間かかった)が、基本的に作成したパターンはどのキャラでも応用できたのでいかにそのキャラらしく勝つかということに自己満足を見い出してました。
ダウンしている相手を無理矢理起し必殺技の餌食にしたり、もうグロッキーで動けもしないのにわざわざロープ際でブレーンバスターかけて場外乱闘に持ち込んで竹刀でバシバシぶっ叩いたり、場外ワープ投げで反対側から走ってくる相手にアックスボンバー決めたりともうやりたい放題!
またこのゲームに関して事件がひとつあって1コインで1時間あまりプレイしてたところ突然電源が落ちました。当然店の人に抗議してクレジットをいれてもらおうとしたところ(友人も別のゲームをしていて同様の亊がおこりましたが)、店の主人曰く『そっちの君(友人)はいいけれど、君はダメだ。もう長いことやってんだからね!』等といわれました。後でよくよく考えてみるとあの電源落ちは主人が意図的にやったとしか思えないという(タイミングといいセリフといい)。それ以来そのゲ-センには金輪際行かないことにしました。
セガ アッポー ゲーム解説
随分やりこんだゲームです。このゲームは特に最終ボスなども存在しない無限ループマッチです。私が初めてカウンターストップを達成したゲームでもあります。完全にパターン化して全キャラで応用もできてました。それこそ原文でも書いてある通り、店主に電源抜かれるくらい1コインでやってました。永久パターン気味ですらありましたが、崩れると立て直しもそれなりに困難です。
というか電源抜くのはいいのか?
古き悪き昭和だね!
システム
基本技はパンチ,キックからボディスラムからヘッドロックやパイルドライバー、コーナーポストからのダイビングニー、ダウンしている相手にエルボードロップなどなど、プロレスの序盤でよく見る技はだいたい完備。もちろん場外に落とす落とされあり。
相手をフォールして3カウントを取るか、相手を場外リングアウトでカウント20させるかで1本です。逆に負けの場合、これらを相手にされた時に加えコーナーポストに上がって5カウント以内に降りない反則負けが加わります。自キャラがBUCHIEの場合、相手に噛みついて5カウント取られると反則負けです。
基本技は他のサイトで細かく解説されているのでこちらでは割愛致します。
このゲームならではの要素として
- ダメージの蓄積状態を頭から出る星の色で表現
- ダウンしている相手を無理やり立たせることができる
- 相手をロープに振って戻りを攻撃できる
これは少し説明します。
ダメージの蓄積状態を頭から出る星の色で表現
蓄積ダメージはグロッキー状態で表示される頭上の★が白→黄→赤の順に大きくなります。逆に赤→黄→白と回復していきます。ダウン状態、または無理矢理立たされた状態は★が回復しないと全く動けません。
プレイしている時で言えば
- ★がない?白だとダウンしてもすぐに起き上がる、起こしても直ぐに攻撃してくる
- ★黄?赤だとなかなか起き上がらない、起こしてもなかなか行動できない
となります。
ダウンしている相手に何もしないと相手のダメージ★が回復しているのが★の色の変化で分かります。相手の★の色を見ながら起こしやダウン攻撃、或いは相手の回復を想定して立ち技の準備などをします。
この当時はまだ体力ゲージのような概念がありませんでしたが秀逸な指標でした。
ダウンしている相手を無理やり立たせることができる
攻撃によりダウンした相手はダメージが回復すると起き上がります。ダウンしている時間は蓄積されたダメージ量で変化します。ダウンしている相手を無理矢理立たせてさらなる立ち技をかけていきます。
ダウンは仰向けしかありません。起こした時の相手の向きは頭方向の逆です。例えば相手ダウン時に頭が右方向なら起こしたときは相手は左向きです。
ダウン時の頭の向きを逆にするには、逆にできる技をかけます。ロープに振ってからのドロップキックやブルドッキングヘッドロックが手軽です。ブルドッキングヘッドロックは走る距離を調節できますので、ダウン位置の調節に便利です。
地味にこの相手のダウン向きは重要です。立ち技などを当てると相手はプレイヤーの向いてる方向に吹っ飛んでいくので、だんだんロープ際に位置がずれていきます。ロープ際で技をかけると意図しないリングアウトが発生したりします。ゲームコントロールには位置調整は欠かせません。
相手をロープに振って戻りを攻撃できる
文字通り、相手と組んだ後にロープに振ることができます。ロープから帰ってきた相手に立ち技を加えたり、さらに組んでからの組技をしかけることが出来ます。何もせずに帰ってきた相手にぶつかるとお互いにダウンします。
ファミコンのプロレスでは自分がロープダッシュすることができますが、このゲームでは出来ません。
各キャラと固有技
昭和の有名レスラー風のキャラはそれぞれに実にらしい固有得意技も持ってますので解説します。
誰もが知ってるあのレスラー…と言うには時が経ち過ぎた…!
悲しき昭和世代!
G.BABU
モデル ジャイアント馬場
フィニッシュホールド ココナッツクラッシュ。組み技。決めるとグキッとか効果音。
その他固有技
ブレーンチョップ、水平チョップ 全キャラ共通技パンチがBABUだと固有技に。
16文キック 全キャラ共通技キックがBABUだと固有技に。片足で相手を蹴り倒す。
32文キック 全キャラ共通技キックがBABUだと固有技に。BABU版ドロップキック
ボディプレス ダウンしている相手にボディプレス
キャラ選択決定時にアッポー!とボイス!
A.INOKE
モデル アントニオ猪木
フィニッシュホールド 延髄切り。相手との微妙な位置合わせが必要な技。
キャラ選択決定時にあんだコノヤロー!とボイス!
TIGERMAN
モデル タイガーマスク
フィニッシュホールド ローリングソバット 相手との位置調整、延髄切りほどシビアではない
その他固有技 フライングボディアタック
スタミナ値が最少のキャラ!
U.UMA
モデル 上田馬之助
フィニッシュホールド 場外で竹刀突き 場外に出ると一試合に一回竹刀が置いてある。竹刀の長さがそのままリーチになる。食らった相手は一撃でダウンする。それ故ダメージの蓄積効率が悪い。
H.HOGEN
モデル ハルク・ホーガン
フィニッシュホールド アックスボンバー ロープに相手を振ってから戻りに決める。イッチバーン!というボイスが入る。
キャラ選択決定時にもイッチバーン!とボイス!
当時はウエッチュデー!と聞こえました!
S.HANSON
モデル スタン・ハンセン
フィニッシュホールド ウエスタン・ラリアット ロープに相手を振ってから戻りに決める。ヴィィー!というボイスが入る。
キャラ選択決定時にもヴィィー!とボイス!
人差し指と小指を立てるハンドサイン”テキサス・ロングホーン”を常に決めてます!
A.GIANTS
モデル アンドレ・ザ・ジャイアント
フィニッシュホールド ボディプレス ダウンしている相手にボディプレス。やけに身体がデカいキャラドットになる。
その他固有技
フットスタンプ ダウンしている相手に飛び乗り踏んづける。相手に避けられても(エルボードロップなどと違い)自爆ダメージはない。
ボディスプラッシュ ロープに相手を振ってから戻りにレバーを相手方向入力で腹をぶつける。壁に激突するようなイメージ。
ネックハンギングツリー 首を両手で掴み上げて宙吊りにする。
スタミナ値が最大のキャラ!
ネックハンギングツリーが私のフェイバリット!
A.BUCHIE
モデル アブドーラ・ザ・ブッチャー
フィニッシュホールド ヘッドバット
その他固有技
地獄突き 全キャラ共通技パンチがBUCHIEだと固有技に。他のキャラのパンチと違い一撃で相手がダウンしてしまうので注意。
噛みつき 反則技。反則カウント5で反則負け。
狂器攻撃 ヘッドロックしながら結構デカいフォークを相手の頭に何回か刺す。
フットスタンプ 相手場外でリング上から相手に飛び乗る。
キャラ選択決定時にアポッ!とボイス!
噛みつかれたりした相手はしっかり流血する芸細(げいこま)!
レフェリーはジョー樋口?
HOGENの顔が筋肉マンのネプチューンマンにしか見えない?
KOパターンについて
原文にもあるように、KOパターンを確立してしまえばだいたいどのキャラを使ってても同じなので、途中必ず飽きます。カウンターストップ一人旅。所要時間はだいたい3時間かかります。
開始直後のセオリー
ゲーム開始直後は相手に背を向けて相手が近づくのを待ち、パンチの射程に相手が入ったら振り向きざまにパンチを3発のキック1発(BUCHIEの場合はキック3発のパンチ(地獄突き)1発)で相手ダウン。レバー前入れパンチで合間に距離を取ろうとする相手の距離を自動で詰めます。これを2,3回繰り返せばいいダメージになるので後は好きなように料理です。下記に私がやっていたパターンを示します。
パターン
- 「開始直後のセオリー」を2,3回した後に
- ヘッドロック1回、ブルドッキングヘッドロック1回(相手ダウン時頭方向を左右入れ替え)
- 相手を起こしてから背後から組んでバックドロップを何回かかける
上記で相手はほぼグロッキーなので、後は自己満足を得られる最高の勝ち方すればOKです。
まとめ
初心者にはスタミナ値も攻撃力も高いA.GIANTを使うことをお勧めします。私はカウンターストップ(999,999点)をA.GIANT、H.HOGEN、A.BUCHIEで達成しました。TIGERMANでは55万点当たりで崩れました。何を隠そう、初めてカウンターストップを達成したキャラはA.BUCHIE、理由は敵に回すのが嫌だったので自分で使った、です。CPU戦のA.BUCHIEは嫌に強かった覚えが…。
ゴールデンタイムでプロレスを中継していた時代が懐かしい!
やはりA.INOKEの技には弓引くような鉄拳制裁が欲しかったな!