バラデューク んぶ!!摩訶不気味!…ブキミが気持ちいい

レトロゲーム
当ページのリンクには広告が含まれています。

ナムコ
(現バンダイナムコアミューズメント)発表年:1985年

namco_baraduke01

どんなゲーム?

  • 縦横自由スクロールアクションシューティング
  • 微重力微反動
  • クラゲポリプ系異星人が蔓延る地下要塞が舞台
  • 全体的に有機物感

バラデューク ゲームレビュー

原文(旧レビュー原文)
捕らえられた友好惑星人パケットを救出しながら、敵であるオクティ族の地下要塞深く潜入していく異次元?アクションシューティング。デザインテーマは異質・グロテスクといったものでこれまでのナムコのゲームとは思えないもので不気味なグラフィックで妙に惹き付けられました(確か当時のキャッチコピーが『不気味が気持ちいい』)。自機はファイタースーツに身を包んでおり銃を撃つと反動で少し下がります。この重力&反動で動きを制御するのが面白く、不気味な世界観とあいまって僕は見事にハマりました(同時代的にみんなカプコンの『魔界村』をやっていましたが、僕はこちらを優先してやってました。もちろん後で前者もやってましたけど)。設定上助けなければならないパケットを殺し続けると10匹目と20匹目で開発者の顔が隠れキャラとして出現、高得点なので助けるか殺すかは悩みどころでした(しかし殺すと面クリア時のバリアアップのルーレットイベントがなくなる)。スーツを脱いだ主人公の意外な素顔もこのゲームの魅力に一役買ってました。

ナムコ バラデューク ブキミが気持ちいい

ブキミが気持ちいいがキャッチコピーの異次元感溢れるアクションシューティング。
どう不気味かと言うと

  • クラゲチックな外観の悪の異星人
  • 温かみなど欠片も感じない全身青に赤い目
  • 漂う、浮遊する、固着している、などの生態
  • 湿気や体温を感じるステージ感
  • BGMはなく心臓の鼓動のような音が支配

上記の舞台を黄色い防護服に身を包むファイターが波動銃を携えて、友好宇宙人パケット族を助けに地下要塞に潜入します。
ここまでの設定だけで今でも十分に好奇心を刺激される世界観です。

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/ailian01_face_1_80px.gif

バラデュークとは地下要塞の名称です!

操作

レバーで8方向に移動、ボタンは左右への水平ショット。ファイターは左右方向にのみ向くことができるので上方向や下方向への射撃はできません

移動に関してこのゲームならではの要素

  • 微重力
  • 微反動

があります。

微重力とはゲーム中に微弱な重力が存在し、ファイターが中空で静止・操作をやめた場合はわずかづつ下方向に落ちていきます
微反動とはファイターがショットを撃つとショットとは反対方向に少しの反動移動があります。撃てば撃つほど後ろに下がっていきます。

ゲームの流れ

namco_baraduke01

ステージ開始時にマップ画面で要塞内部の位置を表示した後にステージに入ります。ステージはブロックのような区画に区切られており、敵エイリアンであるオクティ族が待ち受けています。
オクティ族には様々なタイプがおりますが、だいたい口からリング状の弾を射出してきたりオクティの幼生を出してきます。

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/gamer_face_1_80px.gif

伸び縮みしてるオクティはショットが当たりにくい!

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/ailian01_face_1_80px.gif

背中に甲羅のあるオクティは腹側からしか倒せない!

またオクティ族以外にも邪魔者が要塞内に多数存在します。中でもブルースナイパーというキャラは洗脳されたファイターという設定で、主人公同等の装備を持つ強敵です。

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/ailian01_face_1_80px.gif

ブルースナイパーの足元を狙うようにすると安全です!

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/gamer_face_1_80px.gif

波動銃に阻まれてどうしても足元ポジションに行けない場合、ブルースナイパー自体に当たり判定がないことを利用してキャラを重ねるように接触すれば下に行けます!

ステージ内のオクティを倒す度にカプセルがオクティが居た場所に出現します(しない場合もあり)。中には捕らわれたパケット族や宝石などが入っていますが、バガンという噛みつき専門のような敵が入っている時もあります。この敵は飛ぶことができずフロアを右往左往するだけなので、開ける際は上からカプセルに触れ、開けたらすぐ上に退避して中を確認するようにします。
またカプセルにはたまに波動銃が入っており、取ると波動銃がパワーアップします(3段階まで)。

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/gamer_face_1_80px.gif

パケット族が出てきた場合、こちらに寄ってくるタイプや逆に逃げていくタイプがいます!

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/ailian01_face_1_80px.gif

よく見ると顔に性格が出てる!

ステージクリア時にルーレットイベントがあり、ファイターの防護服のバリアが増減します。

  • パケット(当たり) バリア+1
  • N 変化なし
  • オクティ バリアー1

前ステージでパケット族を救出している数だけ当たり枠が増えます。

ボス戦

ステージ数が6の倍数の時にボス戦となります。巨大な蟲のような蟲型のブルーウォーム、単眼を左右に動かしながら迫るターニングアイ、そして最終面ステージ48にラスボスのオクティキングと対峙します。
オクティキングの倒し方がかなり特殊なもので、目にショットを射込んで弾の射出を止めたら口からオクティキングの体内に入り込んでショット連打、で撃破となります。

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/gamer_face_1_80px.gif

これは知らないと絶対わからないと思うぞ!

注:私はこのゲームをクリアしたことがないのですが、クリアしている動画を見ているとオクティキングの体内に入って目を体内側から射こんでいるような印象を受けます。もし体内に入ってもこちらの弾が当たらないならそうかも知れません。

最終ステージクリアするとエンディングとなります。防護服を脱いだ主人公の意外な素顔にまた驚かされます。

namco_baraduke03

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/ailian01_face_1_80px.gif

OTSUKARE SAMA !!

バラデューク まとめ

このゲーム設定を現在のゲーム技術でリメイクしたら凄く面白そうなものができると思います。しっかりした魅力的な世界観が確立しているゲームです。単純にアクションシューティングをさらに進化させてもいいですし、世界観はそのままに別のゲーム形態にしてもなお面白そう。例えば照明による視界の制限という要素を加えれば、暗闇の先に何がいるか分からない恐怖、が演出できます。照明弾を撃ちだして視界を数秒程度全照明状態にできる、のも面白そう。

勝手に想像(妄想?)

どうも波動銃の調子が悪い。ついさっきエネルギーパックを交換した際になにか接触不良でも起こしたのだろうか。少し止まって調べる必要がありそうだ。

薄暗いシリンダー状の区画内をファイターはゆっくりと下降する。シリンダーの内壁に自ら発光する生き物が所々群生しており、その周辺だけはほのかに明るくなっている。時折中空を漂う生き物がファイターの近くを横切るように飛んでいる。この地下要塞では生態系がそれなりに出来ているのか、様々な生き物を見ることができる。やがて少し広めの水平な床を見つけたファイターはそこに着地する。

波動銃とエネルギーパックの接続を確かめるために肩口の照明光度を少し落として手元を照らしだす。エネルギーパックを一度外してからもう一度接続してみるも、なにかスッキリとしない。カチリとした接続完了感がないのだ。もう一度エネルギーパックを外してパックの接続端子を確認すると何かの欠片のようなものが小さく付着しているのを見つける。触れるとパラパラと粉状になって宙に漂う。ということは。ファイターは今度は波動銃側のエネルギーパック接続箇所をのぞきこむ。案の定奥の接続端子になにかの欠片が貼り付いている。ファイターは所持していた工具箱から細いピックのような器具を取り出して接続端子に貼り付く欠片を掻き出すことを試みる。分厚いグローブ越しの作業なのでなかなかうまくいかないが、やがて欠片は出てきた。少しほっとして徐にエネルギーパックを接続してみるとカチリとした感触を感じる。ファイターはこれで大丈夫だろうと安堵して波動銃を水平に構えて視線を前に向けると、照明に照らされた異形のオクティがすぐ目の前に近づいていた!

このくらいの想像(妄想?)が簡単に思い浮かべられるのは、世界観がしっかりしているからだと思います。

小技

ステージ内の区画で壁と床がL字で構成されたような場所があります。その中でもたまに壁と床が完全に塞がっていない、折られたような接合の区画があります。この区画の壁部分を背に付けて床に立ってショットを撃つと反動移動で床をすり抜けることができます。

namco_baraduke04

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/gamer_face_1_80px.gif

画面見てたらやってたの思い出した!

原画

namco_baraduke05

横浜ランドマークタワーにて行われていたPAC‐MAN×スカイガーデン パックマンのゲーム博物館(2021年12月17日(金)~2022年2月28日(月))にて展示されていた原画(の切り抜き)。このポーズを描くために社内スタッフがいくつもポーズを取って写真撮りなどした苦心の作のようです。

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/gamer_face_1_80px.gif

この世界観好きです!

https://yuugikyo-rerise.net/wp-content/uploads/2023/02/ailian01_face_1_80px.gif

リメイク是非お願いします、バンナムさん!

迎麻1UPらっきー

迎麻1UPらっきー

レトロゲームの追憶、IT系、自身の近況、フィットネスについて書き綴ります。記事へのコメントなどはX(旧Twitter)まで。

関連記事

特集記事

TOP
CLOSE