Evernote 2023年値上げ 40%オフを検証してみる

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Evernote 2023年5月よりプラン価格の変更

Evernoteを有料プランで運用されている方は多いと思います。無料プランと比べて

  • 容量が大きい
  • 月毎のアップロード上限が高い
  • 接続端末数が多い

などのメリットがあり、その環境を長年当たり前に運用していたりするともはやEvernote無しではやっていけない身体になってしまいます。私は2011年12月からEvernoteをfreeで始めて2013〜14年頃から有料で使ってますが、仕事に私用に概ね便利に使っております。

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度々納得のいかない改悪に辟易させられてますが…

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それでも使ってます!

 

私はPersonal plan、支払いは年一括払いであり毎年8月にクレジットカードで決済されるサイクルですが、その決済ひと月前の7月にEvernote運営からあるメールが届きました。これまでもあった無数の宣伝やログイン記録のお知らせとは明確に毛色の異なる内容は、ズバリ登録プランの価格変更に関するお知らせという表題です。メールにはこの値上げによってさらなる機能の拡充を予定する文言が述べ並べられてますが、重要な点は次回の年次請求から値上げということです。どの程度の値上げなのか?メール中にさらっと書かれている文章を引用すると

最初に料金の変更についてご案内させていただきます。Annual プランの料金は 9300 JPY/Yearに変更になります。新しい料金は次の更新日である 8/1/2023 から有効となります。

私のPersonal planの年間プラン料金は
これまで 5200円 → 次回から 9300円
となるようです。

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ふっ!

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4100円の値上げ…だと?

 

これまでも値上げの案内はありましたがまあまあの許容範囲内ではありましたが、ここまでの値上げとなると許容範囲を優に超えてます。ネットでのEvernote値上げの話題はあまりの高額さへの不満や、乗り換え先などの話題が多い中、わずかに解約しようとしたら40%オフがあったので継続したという情報がありました。
思う事、言いたい事、考えた事や経緯の一才合切後回しにして、まずはこのEvernote40%オフの真偽を検証し、成り行きで継続またはFreeへの移行を考慮したいと思います。

 

Evernote40%オフを検証(2023年度版)

検証前提

前提条件として私の支払い方式は年一括払いクレジットカード引き落としです。iTune引き落としなど他の支払い方式は今回の検証の限りではありません。
いくつか見たサイトでの40%OFFのオファーの方法はスマホ画面ベースでのものが多く、環境によりメニューの場所が異なったりします。ので、ここではアクセス可能人口の多そうなWindows10のWEBブラウザ版をベースに進めます
注:最新のデスクトップアプリ版も実質WEBブラウザ版ですが、譲れない事情でEvernote Legacyを使用していたり、あえてアップグレードしないユーザーもいると推定されます。

 

検証ステップ

1.Evernote WEBブラウザ版にログインした後、画面左メニューの上部の歯車マークをクリック
step_1

2.設定がポップアップされますので左メニュー箇所上から二番目のプラン・請求情報をクリック
step_2

3.右にメニュー内項目が表示されますのでプロフィールに移動をクリック
step_3

4.別ウィンドウでアカウント-請求情報が開きます。赤枠1が前回の請求金額、赤枠2が次回請求金額です。しっかり確認しましょう。画面最下部赤枠3のEvernote登録プランをキャンセルをクリック
step_4

5.プランをキャンセルしようとしていますと大文字で表示されます。
step_5
プランをキャンセルするデメリット、カスタマーセンターへのお問い合わせリンク、分かりやすい場所にEvernote〇〇(プラン名)を継続するボタンが鎮座します。以下、
・Free プランで使える端末は 2 台までです(現在使用している端末名を列記して今後の不便さを強調)
・25 MB より大きいノートは同期されません(直近でサイズの大きなノート名を列記して今後の不便さを強調)
・プランをキャンセルすると使えなくなる機能は以下の通りです(様々な機能をパネル表示して後ろ髪を引く)
step_6

画面最下部に「Evernote〇〇(プラン名)を継続する」「キャンセルを続行する」ボタンの2つが出ますのでキャンセルを続行するをクリック

6.もう少しで完了です画面、Free にダウングレードされる理由の中でEvernote 〇〇(プラン名) の料金が高すぎるため。を選択してプランをキャンセルをクリック
step_7

7.プランをキャンセルをクリックするとポップアップが立ち上がり利用を継続すればEvernote 〇〇(プラン名) が40%オフとの文言。ポップアップ下部にEvernote〇〇(プラン名)が40%オフとのボタンが。さらに下部には40%オフにした場合の具体的な金額が明示されます。Evernote〇〇(プラン名)が40%オフをクリック
step_8

8.Evernote〇〇(プラン名)をお選びいただき、ありがとうございますと表示され、40%オフの金額にて自動更新、との文言。どうやら40%オフの手続きはこれで完了した模様。ノートを表示するボタンでホーム画面に戻ります。
step_9

 

検証ステップ着地

これで40%オフの金額にて自動更新する手続きは完了です。というか、してしまったようです。こちらとしては継続するという意思決定を明確に下した覚えはないままに40%オフで継続を受け入れてしまったようです。

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…あれ?

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あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
おれは40%オフの詳細を確認しようとしたら40%オフを受け入れたことにされていた
な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…


※本気でこんな感じでした。

 

検証ステップ考察

どうやら7.の段階のEvernote〇〇(プラン名)が40%オフボタンをクリックしたことが40%オフで継続決定、と選択が成立したことになってるっぽいです。いや、だったら「Evernote〇〇(プラン名)が40%オフ」の文言に加えて「で利用を継続する」まで書かないといけない気がするのですが、なんだか騙し討ちにあった気にもなります。

ここで立ち上がったポップアップの40%オフボタンをクリックせずに右上の×をクリックすればおそらく通常通りのキャンセルルートに戻る、と思います。40%オフでも継続する気はないのであればこちらを選択するべきでしょう。
また意に反して40%オフを受け入れてしまったとしても解約手続きを最初からやり直せばいいだけの話だと思います。私は今回は40%オフにてとりあえず継続することにしましたのであえての検証はしませんが。

 

検証確認

確認としてアカウント-請求情報をクリックして情報を確認。請求履歴-次回請求日-請求金額が40%オフ後の金額であることを確認します。
step_10

後日、請求日にメールでお支払いが完了しましたとの案内が入りました。
さらにはクレジットカードでの引き落としも40%オフ後の金額であることを確認しました。
step_11

検証結果

  1. 2023年5月からの価格変更はEvernote登録プランをキャンセル → キャンセル理由をEvernote 〇〇(プラン名) の料金が高すぎるため を選択すると40%オフの提案ポップアップが立ち上がるが確認しました。
  2. 一連の手続きを経て実際に40%オフの価格で引き落としされたことを確認しました。

これにて一連のEvernote 2023年値上げ 40%オフの検証を完了とします。

 

最後に

Evernoteは2022年11月にイタリアのテクノロジー企業 Bending Spoons との買収に合意しました。
https://evernote.com/blog/jp/bending-spoons-to-acquire-evernote/

このことが今回の値上げに影響したことは容易に想像できます。

またさらにはBending Spoons社はEvernoteの社員をほとんど解雇したとの記事もあります。Evernoteはあまり内容が良いとは言えない状況にあるようです。

今回の登録プランの価格変更に関するお知らせメールには同時編集機能、同期技術、AI によるサポートの拡充などがされています。私の感覚としてはユーザーがこれらの機能を実際に体験できるようになって、納得できるなら値上げにご協力ください、という順序であるべきだと思います。できるかどうか、満足できるかどうか分からないサービスに対して先に対価を支払うことはどうなんでしょうか。対価に見合う価値があるのかまずは示してほしいと思うことはごく普通の考え方だと思います。ましてなかなか同期しない、読み込みが遅い現状に満足していないのに、です。

フェア(Fairness)という概念は欧米では重んじられます。売り手・買い手ともに立場は公平であるものです。しかしながら今回の価格変更はいくぶんフェアさからは外れるものがあると指摘しておきます。示されてもいないものに対価は支払えません。この指摘は欧米の方ならば響くものがあるかと思います。

今回の請求分は40%オフの金額にて継続することにしました。しかし次回(来年)の請求金額を見ると今回の請求金額の初期値となっています(下図参照)。
step_12

次回の請求も今回のような40%オフがあるとは限りませんし、満足いくような機能拡充があるとも限りません。Evernoteには愛着がありますが消極的に移行先を探した方がいいのかも知れません。

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…というまとめでは救いがないので!


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期待してますEvernoteさん!

 

2024.08.02追記:
昨年は有料プランの値上げがありましたので引き落とし前に事前案内メールがきていましたが、今年はその事前案内メールもなくいきなり引き落とされました。もちろんPersonal Planの9300円のフルプライス。事前にわかっていれば昨年と同じ手順で値引きを試みましたが完全に失念してました。皆様も対策しておいてください。

迎麻1UPらっきー

迎麻1UPらっきー

レトロゲームの追憶、IT系、自身の近況、フィットネスについて書き綴ります。記事へのコメントなどはX(旧Twitter)まで。

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