【 昭和世代訃報 】仲本工事 2022年10月19日 81歳 

雑記
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昭和を代表するグループ ドリフターズのメンバー仲本工事さんの訃報です。横浜市の道路で車にはねられて重体、そして亡くなりました。

ドリフターズ(以下ドリフ)と言ったら昭和のお茶の間の笑いを一手に担っていたと言っても過言ではないほどの時代の人気者でした。
ゴールデンタイムでのテレビ放映を心待ちにし、大いに笑わせてもらいました。あの個性的なメンバーの中での仲本工事さんの立ち位置は高木ブーさんと同じような一歩引いた存在ではありました。
仲本工事さん特有のネタは体操ものがあったことを覚えています。白い体操服を着て難易度の高い技をこなしていた感じです(高校時代に全国で二位の成績)。

ザ・ビートルズ(The Beatles)の日本公演(1966年)、その前座でドリフターズは1曲だけ演奏しました。その1曲はのっぽのサリー(ロング・トール・サリー Long Tall Sally)であり、それを歌い上げたのが仲本工事さんでした。のっぽのサリーはリトル・リチャードの演奏楽曲でありオールディーズの名曲中の名曲、それをザ・ビートルズがカバーしていた(ボーカルはポール)ことでのドリフターズの演奏です。ビートルズとドリフターズが同じ時に武道館に居たって今ではとても信じられない話です。

工事さんはお店を経営しておりましたが、最初のお店は名なしという居酒屋を渋谷のセンター街のど真ん中の雑居ビルに構えておりました。実は私はそこへ行ったことがあります。大学の時に高校の先輩に連れられて。うろ覚えですがセンター街のど真ん中のマクドナルドがある雑居ビルの5階。外から見て「名なし」と看板文字が書かれていたような。お店の中はなんというか肩肘張らずにいられる家庭的な雰囲気。先輩が「ここ仲本工事の店なんだぜ」と言い、我々後輩が「マジすか?」とか言いながら私たちは飲んでいました。しばらく飲んでました。さらにしばらくすると店内の空気がちょっと変わりました。隣の同期が感嘆します。「工事さんだ!」店の入口付近を見ると確かに仲本工事さんがいらっしゃいました。さすがに私も興奮です。連れてきてくれた先輩まで大興奮です。工事さんはにこやかに店内の客に挨拶に回ってきてくれました。私たちの席にも来てくれてみんなに握手してくれました。私たちは多分「ドリフ見てました!」とか言ったと思います。工事さんの手はでっかくて分厚かったことを覚えています。私の数少ない芸能人との握手体験でした。

ふと思い出したことがあります。あの時確かお店の人から名刺を頂きました。捨ててなければどこかにあるはずと探したところ、ありました。左下に手書きで多分当時の従業員さんの名前がありましたのでぼかしてあります。

名なしの名刺

仲本工事さんのご冥福をお祈りいたします。

迎麻1UPらっきー

迎麻1UPらっきー

レトロゲームの追憶、IT系、自身の近況、フィットネスについて書き綴ります。記事へのコメントなどはX(旧Twitter)まで。

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