ギャプラス ギャラクシアン系譜の最高峰 1面から自機変身を解説

レトロゲーム
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ナムコ
(現バンダイナムコ)
発表年:1984年

どんなゲーム?

  • ギャラクシアン系譜の1画面固定スペースシューティング
  • 多彩なパワーアップや高得点の仕掛け
  • チャレンジングステージはもはやひとつのゲーム

ギャプラス1億点プレイヤー?

(旧レビュー原文)
ギャラガの流れを組むナムコ伝統の一画面スペースシューティング。(上限はありますが)自機は8方向に移動でき、エイリアンの運ぶパーツで様々な攻撃が可能。キャプチャービームで敵エイリアンを捕まえて護衛につけたり、ハエトリ紙みたいなビームで捕縛して連殺できたりします。またボーナスステージがエイリアンでお手玉?するもので、弾けた回数で文字を描いていき完成させるとその文字に従った特典がつくというものでこれは燃えました。ゲームの完成度といい印象的な澄んだBGMといい未だに見かければ必ずプレイする名作ゲームです。1面はなにもせずエイリアンに編隊を組ませて最下段左から2番目のエイリアンを撃ってスペシャル・フラッグを出現させてから最初のパーツ運びボスに体当りで3発連射のできる機体に変型するのは常識です。
当時はギャプラス一億点プレイヤーというのが存在してゲーム雑誌(BASICマガジン等)で『一億点への道のり』等の記事が載ってましたが、とんでもない長丁場らしく(8時間?もっと?もっとらしいです)達成とともにプレイヤーはトイレに駆け込むというオチでした。

ギャプラスを解説

このゲーム、私は大好きでやってました。ギャラガで確立したトラクタービームシステム(敵捕縛)チャレンジングステージをさらに発展させたゲームです。

ギャラガではトラクタービームはボス的存在ギャラガが使用してプレイヤーの機体を捕縛しにきますが、このゲームではプレイヤー側が敵に対して使うことができます。
敵ボスが時々プレイヤー側に有効なパーツブラスターヘッドを運んでいることがあり、その敵ボスが降下中に撃墜するとパーツが手に入り、獲得後即時効果が発動します。よく見ると微妙に色分けされたパーツには下記の種類があります。

パワーアップパーツ

赤パーツ:ファランクス

敵を捕縛できるビームを出します。ギャラガのボスギャラガがこちらに対してしてきた攻撃のイメージです。敵を捕縛後、自機の横に並べて攻撃支援させることができますが、捕獲できる敵の数に上限はあります(6匹)。ビームの当り判定に入った敵は片っ端から捕縛はできるけど、ビーム効果が切れたら上限数の敵のみ捕獲・自機サイドに配置され、それ以外は逃げていく仕様。このゲームの要となるパーツ。
攻撃支援で捕獲した敵は自機の横に配置され、自機の動きと弾の発射が同調します。攻撃起点のイメージが自機単体だとですが、捕獲した敵がサイドに並ぶとになります。面で攻撃弾を打てるので極めて強力な攻撃となりますが、攻撃支援中の敵にも当り判定があります。敵の弾などで被弾すると攻撃支援機?を1機づつ失い、面から点へと戻っていくイメージです。

青パーツ:ハイパー

自機の移動速度が上がり、弾が単発から双発になります。効果は1ミスするまで継続します。これがないと色々ときついです。

緑パーツ:サイクロン

直線状のリボン巻のようなビームで、ビーム効果中に敵をビームで捕まえて数が溜まってきたら一気に撃破していくと高得点というものです。

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ハエ取り棒でハエを絡めとって数が揃ったら殺虫剤で一気に滅殺ってイメージだね!

ピンクパーツ:エレファント

背景の星々は通常は上から下に流れていますが、このパーツを取ると星々が横に流れるエフェクトがかかり、敵の移動速度が遅くなります

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でも敵の弾の速度は変わらないから対応補正必須!

黄パーツ:サイドワインダー

自機が発射した弾が発射後も自機左右移動に同調するもの。弾を発射した後に左右に振れば命中率が上がります。

青緑パーツ:スターダスト

敵の弾や撃ち返し弾の描写がしばらくの間星型になり、避けやすくなります。効果が切れて通常の速度に戻った際の切り替え(戻り返し?)は慣れるしかない?

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ブラスターヘッドの他、自機体のパーツが運ばれてくることも。3つ集めたら1UP!

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ギャラガと違ってパーツに当たり判定はないから間違って撃って悲しい思いはしなくて済むよ!

チャレンジングステージ

ギャラガでは編隊飛行してくる敵を迎撃していき撃墜数に応じてボーナス点が加算されるシステムでしたが、このゲームではなんと編隊飛行してくる敵を弾でお手玉します。お手玉。何言ってんだこいつ、と思われるかもしれませんが、これはお手玉と表現するしかない、このゲーム独特のものです。
字面で表すとこうなります。

敵が編隊飛行してくる → 弾で迎撃すると本人?の飛行意思が消滅し → ※1 放物線状に上昇・落下 → その落下をさらに撃ち返す → ※1LOOP

さらに撃ち返した回数に応じて上昇・落下の速度が増していきます。速度がゆっくりなうちは自機単体でも余裕ですが、速度が上がるにつれ横移動が間に合わなくなっていきます。ここで捕獲した敵をサイドに並べる面を維持できていた場合、横移動が少なく済みます。これによりかなりの回数のお手玉カウントを稼げます。お手玉カウントされると画面背景に敵キャラを文体とした文字が描かれていきます。
文字を埋めていき単語になれば完成・終了です。完成した単語に応じたボーナスが入ります。

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大人数で文字を表現するようなイメージ!

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単語は
BONUS、GAPLUS、DOUBLE、TRIPLE、GOOD!!、LUCKY、BYEBYE、EXTEND
のどれか!

出典:電波新聞社 「ALL ABOUT NAMCO ナムコゲームのすべて」

適当に弾を連射してればいい話ではありません。弾き返した敵が上昇中に自機の弾に当たった場合、跳ね返りの放物線の向きが左右逆になります。一部を逆に弾いてしまうと全部は追えませんので数の少ない方を諦めます。こういう取りこぼしを防ぐために、編隊構成の敵の数だけを正確に射撃する必要があります。また跳ね返す高さも攻撃支援の敵の数で変える必要があります。お手玉の上昇・下降速度が上がると次第に、追える数は攻撃支援の敵の数次第(面の幅考慮)、もはやリズム感でボタン操作することになります。無駄に奥が深く強い印象を受けるボーナスステージです。

ギャプラス 機体変更のやり方

ステージが進むと敵エイリアンもだんだん強力になっていきます。 第1~3種族まで 存在しており、見た目も変化していきます。
またある程度面が進むと敵を撃墜した際に撃ち返し弾を放ってきます。この撃ち返し弾が出るようになると捕獲した攻撃支援機の維持が困難になってきます。
それに合わせて自機もパワーアップ…というか完全別機体(または変身)になります。見た目も変わりますが大きく向上する性能が弾が2連射から3連射になり、その3連射目の弾は貫通弾です。この弾は敵に当たっても貫通して画面上部まで届くので、画面上部で隊列を組んで降下待ちの敵に効果的です。

この機体変更の方法は2つ。ひとつは単純に31面のパワーアップパーツを取るだけで別機体になります。もうひとつは原文でも書いてますが裏技的要素となります。手順は

1.ゲームスタートして1面目の敵エイリアン待機列の完成を待つ

ゲームが開始して入力受付する前からレバーを上に入れっぱなしにして、移動上限まで自機を移動させればそこは敵が体当たりできない安全地帯です。そこで一切何もせずに隊列の完成を待ちます

2.スペシャルフラッグを出現させる

隊列の完成を見てから自機を左へ移動させて敵の隊列最下段、左から2番目の敵を撃ちますとスペシャルフラッグ(SP)と呼ばれるナムコ伝統の1UPオブジェクトが出現します。これに触れれば自機が1機増えますが、自機を別機体に変更するにはこのSPは取らずに出現したままにします。

3.パワーアップパーツ運搬の敵ボスに体当たり

パワーアップパーツを運搬している敵ボスが飛来しますので、移動上限左端で自機を体当たりさせます。画面下の自機の残機表示が別機体になりましたら変更成功です。自爆後に出てくる機体が新しい機体になって登場します。そのまま出現しているSPを回収すれば自爆で失った残機も回復しつつ、ゲーム最初から別機体で進めることができます。

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敵のボスと接触判定、破壊できれば場所は何処でも大丈夫です。が、移動上限左端が一番簡単です。

私はこの機体変更を長らくこの別機体を新型機と思っておりましたが、一般的な量産機と分溜まりの悪い高性能機、という見方もできそうなことに気が付きました。しかしブラスターヘッドを装着(または接触事故による部品混合)で機体性能が上がるということは、新開発技術で高性能化するならばそれは新型機ではないか?とも思えましたが、結局よく分からないので本文中ではあえて別機体という呼称で通しました。…考えすぎ?

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主人公メカが作中で新型機になるのって昔のロボットアニメみたいで好き!

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Zガンダム→ZZガンダム
ダンバイン→ビルバイン
ザブングル→ウォーカーギャリア
エルガイム→エルガイムMKII
スコープドッグ→ラビドリードッグ
その辺はスポンサーの意向など…おや誰か来たようだ。

まとめ

ギャプラス1億点への道は原文通りです。私も記事を読んだ程度ですが、達成までに8時間以上はかかるようです。完全にパターン化してゲームプレイ上では問題はなくとも、それに挑むプレイヤーの生身の限界を感じさせてくれる記事でした。

余談ですが、当時に友人がこのゲームをギャラプスと呼んでました。ギャラプス。嫌いじゃありません。ゲームタイトルの由来の裏付け資料は見たことありませんが、私の勝手な憶測では ギャラガプラスの略ではないかと考えてます。

補足:ギャプラスとギャプランは似ている?

横浜ランドマークタワーにて行われていたPAC‐MAN×スカイガーデン パックマンのゲーム博物館(2021年12月17日(金)~2022年2月28日(月))に行ってきました。69階展望フロアスカイガーデンに懐かしいゲーム筐体数台にナムコアーケードコレクションやら(詳細記事は別途)。そこでナムコゲームのイメージ原画なども展示されていましたがギャプラスのイメージ原画もありました。それが上記に写真ですが、改めて良く見てるとなんだか気づきます。ギャプランのカラーリングに似てるな…と。ギャプランとはアニメ機動戦士Zガンダムに登場する敵側の可変モビルスーツ(アーマー?)ですが、以前に思ったことがあります。ギャプラスとギャプランって名前似てるな…と。ホントどうでもいい考えだったのですが、ここで名前のみならず色まで似てるとあっては調べたくもなります。
ギャプラスの発表は1984年4月ですが、Zガンダムの放映期間は1985年3月2日~1986年2月22日となっております(wiki調べ)。もしこのゲームが機動戦士Zガンダムにちょっとだけ影響を与えたのなら… 私は、刻の涙を見た!

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…な訳ねーだろ!

迎麻1UPらっきー

迎麻1UPらっきー

レトロゲームの追憶、IT系、自身の近況、フィットネスについて書き綴ります。記事へのコメントなどはX(旧Twitter)まで。

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